第1回
第1回 日本人旅行情報センター「バリベチック」オーナー MASAさん
第2回 「MIRAI&KENTO」デザイナー マサミさん

 

本名 横江政憲

クタセンターの日本人旅行情報センター「PT BALIBECIK(バリベチッ ク)」の社長。
年令は秘密、自称「気持ちは25歳」
オーストラリアへワーキングホリデーで渡った人達が「バリに行ったらマサさんに会 え」と口コミで仲間に広めている。
今ではほとんど毎日、オーストラリアから流れて来た旅人が「バリベチック」の門を 叩く。
昼は会社で、夜は飲み屋で大活躍のマサさん。

クタに住むサーファーの、そして若い旅行者の頼れるお兄さん、マサさんに話を聞いてみた。

(場所はクタのライブハウス「ナガサリ」)

店主 阿部(以下「阿部」) 「マサさんおひさしぶり〜。いつ以来だろう? この間の年末には会ってるよね。」

マサさん(以下「マサ」) 「阿部さんおひさしぶりです〜。もうとりあえず乾杯しましょう。かんぱ〜い!」

阿部 「かんぱ〜い!」

マサ 「(ぐびぐび飲んで)あ〜〜〜!!本当にうまい!  もうこれだけでバリにいる価値があります〜。  しかもね、ハッピーアワーでメチャメチャ安い!」

阿部 「バリってホント、ビールがうまい!  これでビンタンならなお良いんだけどね〜(ビンタンはビールの種類、ナガ サリ はビンタンではなくアンカービール)」

マサ 「ここはジョッキが冷えてるから良しでしょう」

阿部 「マサさん相変わらずスゲー忙しそうだね。ナカシマさん(マサさんとの共通の友人)が心配してたよ、働き過ぎだって」

マサ 「毎日昼まで寝てますからね〜大丈夫ですよフフフフ」

阿部 「とにかく体壊さないでね。  ところで今日はインタビューさせて欲しいんだけど〜」

マサ 「は〜〜い何でもきいてください、あんまし参考にならないですけどね」

 

僕の中でバリのイメージって悪かったんですよ。

阿部 「それじゃ最初に。  マサさん何でバリに来たんですか?」

マサ 「あ!いきなり難しい質問。 実はボクはね、海潜るのが趣味なんですよ〜 最近はなかなか行く暇ないですけ どね。  でね、あったかい海が好きなんですよ〜。」

阿部 「バリの海だったらあったかいよね。」

マサ 「でも最初はね、(小声で)オーストラリアに住みたかったんですよ。」

阿部「え?ホント?  マサさんバリ一本と思ってたよ。」

マサ 「でもオーストラリアに行ってみるとね、ちょっとイマイチでね。で、他にあったかいところで良い所探したんですよ〜」

阿部 「それでバリになったのね。」

マサ 「でも最初はね、僕の中でバリのイメージって悪かったんですよ。」

阿部「そうなんですか?」

マサ 「なんか女の子の島ってイメージが強くってね。 でも来てみたらハマリましたね〜。」

阿部 「どんなところに?」

マサ 「あのね、人間がのんびりしてるでしょ、バリは。  まず人間が好きになりましたね〜。  ほんと日本みたいにセカセカしてないでしょ、あれがいいんですよ〜。  それからちょっと田舎に行ったら僕らの子供のころの景色が残ってるじゃな いで すか。  なんかノスタルジーでね、そこにハマッちゃいましたね〜。」

阿部 「それわかる。 田舎のワルンとか行ったらオレらの子供のころの駄菓子屋っていうか商店っていうか、なんかこうなつかし〜〜って感じになりますよね。」

マサ「そう!そんな感じ。」

阿部 「わかるわかる〜」

マサ 「あとさっきも言ったけど、ビールもうまいもんね〜」

阿部 「たまらんね〜、バリのビールのうまさは。  日本に帰って何辛い言うてビンタンないのが辛いもん。  アジアのもん言うたら癖が強いもんが多いけど、ビンタンは癖がなくってうまい よね〜。ところでバリに来てみて、ココはイマイチ〜みたいな所はある?」

マサ 「そうですね〜、・・・・・ないですね。  なんだか根っからバリが好きになってるでしょ、何があっても良い方に考えちゃうんですよ〜。」

阿部 「わかるような気がする〜、最初はいちいち腹が立ってたことでもバリのの〜〜んびりした空気に浸ってるともうどうでも良くなってきちゃう。」

マサ 「日本のセカセカしてるの、何やってるんだろって思うようになるもんね〜。」

 

ボクってネ、出会いが好きなんですよ。

阿部 「ところでマサさん、何で旅行情報センターをはじめたの?」

マサ 「まぁ商売になるものいろいろ考えてね。  クタには日本人向けの旅行情報センターがないでしょ。それでコレ行ってみようって思ったんです〜。」

阿部 「やりがいはある? かなりありそうにみえるけど」

マサ 「ありますね〜。」

阿部 「この仕事も気に入ってるように見えるけど?」

マサ 「もう最高に気に入ってます〜。 あたりまえの事と思うかもしれないけど、この仕事やってると日本中の人と知り合えるでしょ、それでみなさんボクを頼ってきてくれるわけじゃないですか〜、もう最高ですよ〜」

阿部 「確かにマサさん頼っていろんな人がきてるよね。もちろんオーストラリアからのワーホリの人もいるけど、サーファーで住みついてる人も多いしね。
で、バリに住み着いてる人って、面白い人が多い。 毎日ナガサリで飲んでてもネタがつきないってのはすごいよ。 アーティストやら、サーファーでもって豪華客船のドクターしてる人。元探偵や、なぜか日本のパソコン雑誌のライター、放浪者などなど、とにかくこの狭い島にいろんな人がうじゃうじゃいる。 この島ってなんでも飲み込んじゃう包容力があるんだろうね。」

マサ 「ぼくも飲み込まれちゃいましたね〜〜、フフフ。」

阿部 「じゃあ旅行会社やってて一番何が嬉しい?」

マサ 「あのね、それはお礼のメールや手紙が送られてくるでしょ。ホントにあれはうれしいですね。」

阿部 「あ、それメチャメチャわかる。ボクもお買い上げいただいたお客様からメールをもらったときって嬉しい もん。ほんの一言でも感想なんか書いていただいてたら、ホントスッゴイ励みになるも んね 。」  

マサ 「さらに一旦日本に帰ったお客さんが、もう一度うちの店を訪ねてくれたり した最高に嬉しいですね〜。この仕事やってて良かった思いますよ。」

阿部 「なるほどね〜。うちはネットショップだけどリピーターになってくれたりしたら最高に嬉しいも ん、それといっしょだよね。ところでマサさんこれからやってみたい事ってある?」

マサ 「インドネシアの全部の島を見に行ってみたいんですよ。  いろんな島に行っていろんな出会いがしたいです〜。  ボクってネ、出会いが好きなんですよ。」

阿部 「なるほど〜。」

マサ 「あとこれは希望なんですけどね。  もし死んだらこっちの墓に入りたいですね〜。最初は少し日本が恋しかったですけど、もうバリに最後までいたいですね」

阿部 「マサさん今日はどうもありがとう。  またいっしょに飲みに行きましょう。」

マサ 「はい、いつでも飲みに行きましょう。」 

2001/05/23

 

第2回 【ミライ&ケント】デザイナー・マサミさん
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