《空手バカ一代・前編》

Vol.26 2001/09/24

 

最近デスクワークばっかりやってどうも運動不足だ。 そのうえ無駄な贅肉も気になってきた。
イカン。イカンぞこれは。
「おしゃれなバリ雑貨セレクトショップ、でも元店主はデブデブの激ダサ」じゃかっ こつかんだろう、実際の話。
そんなわけで半年前くらいからスポーツクラブの「エグザス」に通ってたわけだけど うまれながらの怠け者のオレが痩せるほどのエアロバイクなんか出来るはずもなく運動不足は深刻になるばかり。
どう考えてもイカン。

じつは4年程前に20キロダイエットした事がある。
そのときは仲間でバスケットボールをやり始めてそれが大正解! 週2回のハードなバスケットでみるみる痩せて気がつけば20キロ痩せてたな〜 まあ今は元の木阿弥だが、あの頃はよかったな〜・・・・(遠い目)  (゜-゜)
イカンイカンイカ〜〜〜ン! 遠い目してちゃイカンのだ。
この「漂流貿易」のイメージアップのためにもオレは痩せなきゃイカンのだよ!
それにはヤッターマンの悪玉トリオみたいにえっちらおっちらペダルを漕いでも永遠 に痩せるわけがない。
むしろ運動後のビールが格別美味くなってさらにビール腹が進むばかりでなお悪循環 だ。
なら足がちぎれるほどの負荷、オレで言えば8キロ程の負荷をかけてエアロバイクを すればいいのだろうがそんな根性は(忍耐心は)オレのどこにもない。
ここは思い切ってエアロビでも始めてみるとするかな、と思ってスタジオを覗いてみると。

お〜やってるやってるエアロビクスだ。
なんだ女性ばかりだな、これじゃオレ目立ち すぎるよ。 後ろの方で男の人が1人やってるけど肩身せまそ〜。
なんか好き嫌いは言いたくないけど・・・女の園に豚一頭ってのはどうにここうにも 避けたい。

ちょっと待てよ、他にもいろんなメニューがあるみたいだから調べてみよう。
「ジャザサイズ」や「整体ヨガ」など、どうにも気乗りのしないプログラムがならぶ中。
お、いいのがあったぞ。
「ボディーコンバット」、「ボクシングや空手の動きを取り入れたプログラム。 楽しく汗を流してストレス解消!」だそうだ。 なんか良さそうじゃないか。
もっぱら見るほうだけど格闘技は嫌いじゃない、って言うかかなり好きだ。 そのうえ「楽しく汗を流して」さらに「ストレス解消」までできてしまうのなら文句なしだ。

今ちょうどやってるみたいだから見学してみよう。

お、やってるやってる。人気プログラムなのか人数多いぞ。
マッチョな先生の動きに合わせてパンチやキックをワンツーワンツー。 こりゃけっこうしんどそうだ。
でも・・・・・エアロビだよなこれって。
でもまあ普通の人が対象のプログラムで本格格闘技ってのもできるはずないし仕方ないか。
じゃあ「ボディーコンバット」でもやってみようかな ・・・と待てよ。 土曜午後7時からのプログラム。

「極真会館」 ?????
「エグザス」で本格格闘技どころかケンカ空手の代名詞「極真会館」のプログラム?

「極真空手」って言ったらあれだよ。
自分で石器埋めてた考古学会のゴッドハンド「藤村新一・ 前副理事長」、
・・・じゃなくって、本家ゴッドハンド、大山倍達先生がはじめられた実戦空手だ。
昔は空手といえば実際にはヒットさせない型中心だったけど極真は違ってた。
顔面パンチ以外はOKの、いわゆるフルコンタクト空手(ヒョ〜〜!)で実戦そのまんま。
なにしろ「USA大山空手」(アメリカの極真会館)のウイリーウイリアムス選手は 素手で熊を殴り殺した伝説を持ってたりする。
ついたあだ名が「熊殺し」 (そのときのビデオを見たことがあるけどなんか熊の側にモチベーション的に問題があったような気もするがそんなことはいいっこナシだ)
そんな「熊殺し」を目指して猛者たちが日夜鍛錬を積んでいるのが極真会館。
これはもうエアロビなんてもんじゃない、まんま格闘技。
でもエグザスでやるか?「極真会館」

ちょっと受付のお姉さんに聞いてみよう。
「あの〜土曜の夜の極真会館ってやってるんですか?」
「やって、え〜ますね、土曜の7時から」
何だその間は!お姉さん不安になるんですけど。
「そこのスタジオでやってるんですよね。」
「いえ・・極真会館だけは特別で、(ショエ〜〜〜!!)、そこの廊下をずっと行った 突き当たりの道場でやっています。」

なるほどお姉さんが指差した先には長い廊下。
そして今も何かやっているのかと思って行ってみるとそこにはがらんとした道場が。
もうこうなったらやってみるしかないだろう、極真会館。
でもその前に1回見学してみよう(ちょっと弱気)。

はたして俺のダイエットは成功するのか? そして熊は殺せるようになるのか? 待て、次号!

(もと店長 ケンゾウ)

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