≪バリを車で走ってみれば〜≫

Vol.25 2001/09/19

、実は車好きです。

そんな車好きの私がバリに行ってどんな感想を持ったか今回は書きます。 今回は趣味丸出しです、ゴメンナサイ。

さて、バリに行って。
いやアジア諸国どこに行っても感じることは走ってる日本車の 多さだろう。
クアラルンプールも日本車だらけだったしバンコクもそうらしい。
今まで行った中では香港だけが例外的に違ってた、車を持つのがメチャクチャなお金持ちだけだからか何なのかやたらベンツが多くって、ペニンシェラホテルでは今まで 見たことのないほどのロールスロイスが駐車場にド〜〜〜ンと並んでた。
ひょっとしたら2階建てバスなんかも走ってるわけだからイギリス統治がなんか関係 してるのかもしれないけど、とにかく他のアジアの国と違ってるのだけは確かだ。

で、バリだけどやっぱり日本車が多い。
一番目に付くのがTOYOTAのキジャンって車。
キジャンってのはインドネシア語 で鹿って意味らしいから「鹿のように軽やかに走る」ってイメージだけど実際の車は全然軽やかに走らない。
詳しいインプレは「バリ島モーターショー」を読んでね。

では日本車以外は何が走ってるかといえば時々韓国車が走ってます。
でも友人によれば「日本車は水に突っ込んでも壊れないけど(雨が降ったらすぐに冠水するから水に突っ込まなきゃいけない機会は結構あります)韓国車は壊れる。」と 評判はイマイチ。
バリで唯一安心できるタクシー会社のブルーバードタクシーで使われてるのは日本で いえば前の前の前の型の日産サニーと新型の韓国車ティモール。
タクシー会社では毎日ベテランから使う車が選べるらしいけど先になくなるのはボ ロッちい日産サニーらしい。
その辺のことを運転手さんに直接聞いてみると「ティ モールはすぐ壊れる、時々選んでティモールを使うやつがいるがステューピッド だ。」と言ってました。
もちろん質問したのが日本人のボクだからサービス半分ってところはあるにせよ「日 本の製品はやはりすごいのね、ムフフフ・・・」と少し嬉しい。
日本ではあんましナショナリズム濃いほうじゃないボクも外国で日本のこと良く言わ れると独特嬉しいのよ。

さて、それ以外はって言うとBMWが多いですね。
7シリーズとかの大きいんじゃなくて小さい3シリーズが多いかな、どっちにしろバ リでBMWは一般島民には全く関係のない高嶺の花。
多分新型の320iA4を新車で買った場合は軽く1000万円程するはず。
大卒のホテルスタッフクラスの給料が月1万円くらいなので年収約80年分って感じ か。 80年分・・・そりゃあ普通の人には買えないよな。
それにいくら金持ちとは言え1000万円の車を乗り回すのは勇気がいるはず。
バイ クとかメチャクチャ危ない運転するしね、ミラーなんか擦りながら抜いていくのがあ たりまえ。
年収80年分の車にミラー擦りながら抜いていかれたら頭の血管切れそうになるのも仕方なしか。
なるほど大型のBMWがあんまし走ってないのはそのへんが理由なのかもしれない、 デンパサールなんてぶつけられるの恐くて7シリーズは乗れないよね。

あと感じるのはバリって安い車がないですね。
日本が異常なのかもしれないけど日本だと激安の中古車屋さんとか「諸費用コミ、5万円!!」とかやってるでしょ。
それどころかに引き取ってもらったら十分走れる車 でもカネ取られたりするじゃない。
ところがバリではどんなボロ車でも最低40万円ぐらいの値打ちがある。
初代レビンとか初代シャレードとか信じられないくらい古くてボロイ車も40万円くらい、一般の人たちの憧れだ。 まあ日本で初代レビンや初代シャレードっていったら逆に価値が出てるかもしれない が・・・
それはともかく十分走れる車がゴミ同然って日本の方が異常な気がやっぱするよね。
で、たまにお父さんが金持ちとかの場合(他の理由もあるけどあんまし書きたくな い)結構若くして車を持ってる。
そんな彼ははもう笑っちゃうぐらい自慢しまくり。
アルミホイールなんかも履いちゃって足もとばっちり!
でもよく見るとインドネシア製らしくって出来はかなり粗雑、「砂型か?」って感じで表面ザ〜ラザラ、ひどいの になると気泡なんかもある。 大きい段差なんかぶつかったらパカッと割れそうだ。 あっぶね〜。
あとハンドルなんかも替えてることが多い、しかもウッドに。
日本では最近ウッドハンドルってエンス―以外は下火なようだけどバリでは何といっ てもウッド。
ウレタンの小径ホイールなんてバリでは激ダサ。 ウレタンだったら表面に小さなボコボコのついてるステアリングカバーのほうが若者 に人気。そんなの日本じゃタクシーしか着けてないよな。
それからよく見かけるのがステッカーチューン。
いやもしかしたらホントにそのパーツを使ってるのかもしれないけどなんか随分怪し い。
「SABELT」なんて貼ってるけどバリ人がシートベルトしてるところ見たこと無 い。 どう考えてもウソと見た。
「RECARO」ってステッカーもよく見かけるけどバリでバケットシート自体見た ことがない。 それに「RECARO」って取り付けするにはシートレール改造しないとつかないはず、そんな根気の要る改造はバリッ子にはムリと見た。
「ENKEI」「BBS」なんてのはもう見るからに全然違うからステッカーチュー ン確実。
でもあんまし肩肘張らずに楽しんでる感じがするのはちょっと良いかも。

さて、それでは日本人がバリで車を運転することができるのか?

コレほんとは観光客は運転できないんです。
インドネシアは国際免許証の組合(?)に加盟してないので国際免許証は使えません。
バリで車を運転しようと思ったらバリで免許を取得しないといけないんです。
でもそこは何でもアリのバリ島のこと、事実上は国際免許で運転しても構わないこと になっています。
でもしか〜し、国際免許を持っていようが正規の免許を持っていようが「ワイロ欲し いね〜」の不良警官がに捕まるともうアウト!
少しの(700円程か)出費が必要で す。
運転自体は左側通行で日本と同じなので比較的らく。
ただデンパサールやレギャンは一方通行が多いので要注意。 道がわからないうちはタクシー使ったほうが無難です。
でもやはり他所の国で自分の思うままに運転したってのは替えがたい経験になるは ず。
事故にだけは気をつけて(バリ人と事故をしたら100パーセント日本人の責任にな ります)気ままな車旅を楽しんでください。

 

(もと店長 ケンゾウ)

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