≪ズレズ〜レ、倉敷チボリ公園≫

Vol.24 2001/09/15

流貿易のHPもようやく更新終了。 フ〜〜ッ、ちかれたぜ。

今回も漂流貿易のイメージを大切に更新してみました。
「冷たい」「暗い」とご感想をいただくこともある漂流貿易ですが、まあ全部で1000店あると言われてるインターネットアジア雑貨店のなかで1店ぐらいこんな店が あっても良いんじゃないかと思うのですがどうでしょう?
そう、ショップのイメージ。
これってすっごく大切じゃないかと思うんですよ。
最近はCI(コーポレート・アイデンティティー)とか言われてますが、要するに店な りのカラーをハッキリ持つってことでしょうか。
メチャ売れらしい「ルイ・ヴィトン」には「ルイ・ヴィトン」、デフレ万歳の「吉野 家」には「吉野家」の店のカラーがあればこそ、この不況時に売れまくっているので はないかと私思います。

さて、今回も地元岡山の話なのですが、岡山の倉敷に「チボリ公園」ってのがあるのをご存知でしょうか?
デンマークにある憩いの公園「デンマーク・チボリ公園」をそのまま日本に持ち込む 計画で4年前にオープンしました。
このチボリ公園、もともと採算面で大いに疑問視されていたけど、時はまさに狂乱の バブル景気。
イケイケドンドンで突っ走り、管理・運営はもちろん「失敗事業の合言葉」第三セク ターで堂々のオープン!
そしてお約束の大赤字。

とほほ・・・ だって行かないよ、チボリなんて。
「緑に囲まれた都会のオアシス、市民の憩いの場」って言われたって入場券とフリー アトラクション券合わせて4400円じゃあ気軽に市民も憩えないだろ。
それに無理に倉敷の駅前で緑に囲まれなくったって、総社や山手(岡山近郊の町です)に行けばいくらでも 緑はあるぞ。

こんな感想はどうやらボクだけではないらしく倉敷チボリ公園の入場者数は下がる一 方。
たまりにたまった赤字は累積で45億円だそうです。
昨年はテコ入れのために社長が交代したりデンマークチボリ公園の人が指導に来たり といろいろ手を打ったけど負債は増えるばかり、ついには生バンドやミュージカルの 職員の皆さんを全員リストラと、ほのぼのしたイメージのチボリとは裏腹、血も凍て つくような資本主義の現実を見せ付けまくっています。
でもまだまだこんなもんじゃあ負債は減らない。

そこで岡山県庁の皆さんがついにチボリテコ入れに立ち上がった!
何と倉敷チボリ公園ではお客を呼ぶために、来月公園内で「餅つき大会」を開催しま す。
「デンマークの首都コペンハーゲンの都市型テーマパークとして誕生したチボリパー ク」のテコ入れに餅つき大会。
さらにさらに当日は岡山名物の物産展を開催、岡山の名産品の即売なんかもやるらし い。
「デンマークの首都コペンハーゲンの都市型テーマパークとして誕生したチボリパー ク」のテコ入れに物産展。
これは言ってみれば東京ディズニーランドのテコ入れ(そんな必要はないけど)に地 元町内会の人たちがシンデレラ城の下で盆踊り大会を開くようなもんだ。 普通やらないだろ、そんなこと。
こういった公園は特にイメージが重要なはず。
にもかかわらず「餅つき」アンド「物産展」。
やはりお役人様の感覚のズレは大きいのか?
ひとの振りみてなんとかって言うし、ここは漂流貿易も気をつけなくっちゃねと感じ た今日でした。

 

(もと店長 ケンゾウ)


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