《空手バカ一代・死闘編》

Vol.47 2002/06/25

思えばダイエット実践のためにザ・ケンカ空手「極真会館」に入門したのは去年の今ごろ。
その後話題になってないから途中で投げ出したと思ってるでしょ、根性無しのオレのことだし。
ところがギッチョン、まだ続いてます。
それどころか最近は週2回の参加でまさに極真漬け(と言うほどでもないけど)、それにともなって空手の腕はグング〜〜ンと上昇して今では何と青帯さんだ!根性あるじゃないか、オレ!
お習い事(と言うと怒られそうだが)でこんなに続いた経験は生まれて初めて。
でもな、面白いんだもん。空手。
そんなわけですっかり人間凶器になった(←言い過ぎ)オレのこの1年空手活動を振り返ってみよう。
何があったかと言えば、ズバリ!さっきも書いたけど青帯になりました。

空手の修練度は柔道と同じで帯色で決まる。
最初は白帯次が青、それから黄・緑・茶と続いて最後が黒帯。
なんか黒帯っていったらそれだけで達人の匂いがプンプンするよな。
い〜な〜黒帯。
よし。白帯をマジックで塗って黒帯にしよう。
キュッキュッキュっときれいに塗って、ほ〜ら黒帯の出来上がり。
とはいかないのが黒帯、っていうか帯色。
つまりその帯色にはそれを持つだけの技量と責任がついてくるわけ。
10年位前にMA−1やM2−Bの背中や腕に、撃墜マークなんかをワッペンでつけたりペイントしたりが流行ったけど、オレにはちょっと抵抗アリ。だって戦争行ってないじゃん実際には。
撃墜してないじゃん、飛行機。って考えるオレは頭が固いのか?
でもやっぱ「腕は白帯、帯黒帯」ってのはなんともダメだ。
ちゃんと技量も伸びて帯色も上がんなきゃな、あたりまえだけど。

ところで白帯って何級だと思います?
無級ですよ無級。つまり見習って言うかお試し期間ってことだろ。
1年たってお試しじゃぁな〜・・と思ってたところに先生からお申し出が・・・。
「阿部さんそろそろ青帯に挑戦してみませんか?」
そうか〜ついにオレも色帯に挑戦か〜〜!
「はい。受けてみます。がんばってみます。」
元気よく受けたのは良いが何すんだ?審査会。
まさか「魁!男塾」チックに16人のトーナメント戦で最後まで勝ち抜いた挑戦者が青帯ゲットとかじゃあるまいな・・・
ドドドドド〜〜〜!(←効果音)「クックックッ(笑)おまえも不運な男よエグザスの阿部。次の対戦相手、倉敷道場の卍丸(こんな名前の道場生がいるわけがないが・・)は中国拳法史上最強の暗黒拳法と恐れられた魍魎拳の使い手(もうすでに空手ですらナシ)。ヤツの命もあとわずか・・・」
みたいなさぁ・・・(あきらかに考え過ぎ)
そこまではいくらなんでも考えすぎとしても、やっぱ審査会っていわれたら緊張するよな。
よし、先輩に聞いてみよう。
「押忍!青帯の審査会ってどんななんですか?」
「あ、阿部さんいよいよ受けるんですね。大丈夫ですよ、青帯はほとんど受かりますから。」
そんな簡単に言っていいのか?「受かる」とか「大丈夫」とか。
「青帯って23回以上稽古を受けないと審査が受けれないでしょ。
23回稽古したら誰だってかなり上達してますって。」
なるほど、脱水症状で死にそうになるような極真会館の稽古を23回も受けりゃよっぽどでなけりゃ青帯にはなれるってことか・・・。
なるほど1年通してみたらけっこうたくさんの人が極真に入会したけど、半分以上は白帯でやめてくもんな。
「自信持って受けてみてくださいよ。青帯からが極真ですよ。」
そうだよな。
白帯は無級だもんな、じっさいの話。
よし!受けてみよう、青帯。
先生、受けますオレ。
「じゃあ申込書出しときますね。試験は型と筆記ですから頑張ってください。」
なあんだ、トーナメント戦はナシか・・・え?筆記?

 

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