ISUZU パンター
バリで人気ナンバーワンの車メーカーは実はホンダだったりする。
バリ人の友人曰く、「スピードが出てデザインがオシャレ、車高もスゴク低くてカッコ イイ」だそうです。
日本じゃエスティマやステップワゴンみたいな車高高い系がトレンドだけど、バリで はまだまだカッコイイ車は車高低い系。
日本でいえばスペシャリティー全盛の4WS が付いてたプレリュードがバカ売れした時代が今のバリって感じ。
2番人気は信頼のトヨタ。ベストセラー「キジャン」人気はやっぱり絶大。 でもちょっと若者のハートは掴みきれていない様子なので、ココは思い切って「WI
LL VS」でもノックダウン生産してバリッコの度肝を抜いて欲しいもんです。
続いて3位は1・2位にグ〜〜ンと差をつけられてスズキ。
なんといっても「カタナ」(日本名「ジムニー」)の知名度はトップクラス。走破性 には自信あり。
そして続いて4位が今回紹介するISUZUです。
そしてバリでISUZUと言えば、何といっても「パンター」。テレビコマーシャル でも盛んに放送されています。
運転席に乗った若い男性がエキサイト気味に訴える
「ISUZUパンター、こいつは凄いぜ!スピードは出るし最高だ! そのうえ丈夫で10万キロなんてヘッチャラだ(ここでメーターのアップ、オドメー
ターはちょうど10万キロ)、オレには最高のパートナーだぜ!」
その息子を頼もしそうに見つめるお父さん、ゆっくり頷く。
まるで「そのとおりだ、 ISUZUパンターはおまえの言う通り耐久性にも優れていて最高の選択だ。頼もし くなったな息子よ・・」と語っているようだ。
こんな感じのコマーシャルがほぼ毎日。
そんなわけで本日はそのISUZUパンターをご紹介。
自慢の息子の選択は正しいの か?
近くで見るパンターはなかなかカッコイイ。 ちょっとビッグホーンやミューウィザードみたいな感じでまさにクロカン4駆、もち
ろんトラックベースなわけだけど確かミューもトラックベースだったはずだから本当 に共通しているところもあるのかもしれない。
とびらの出来なんか旧型キジャンよりは随分マシ、全体に作りは良いんじゃないのか な。
では運転してみましょう。
これはスゴイノイズだ。
バリの車は新型キジャン以外は全部うるさいわけだけどパンターもなかなかのノイズ だ。
それとタイヤのせいかもしれないけれどロードのイズがやけに車内に入ってくる。
どこを取っても外見とは裏腹の完全なトラック。ビッグホーンというよりもむしろ キャンターに近い感じ。
エンジンはトルクは充分なんだけど何だか変にハイギアードなミッションのせいで低 速の力強さは感じれない。
けど問題は何といってもハンドリング。
一言でいってダル過ぎる。
確かにメルセデスだって中立付近は少しダルに調整しているらしいけどパンターはそ んなモンじゃない。 「日本じゃ会えない名車たち」で過去取りあげた「VWサファ
リ」みたいな感じだ。
でもあっちは25年前のクラッシックカーなわけだから今も現役のパンターが同じよ うにハンドリングが変ってのはやはり問題アリだ。
直角のコーナーなんて随分慣れと勇気が必要、「このへんかな〜」とハンドルを切っ ても何も起こらない、少しハンドルを切り足すと今度はグワッと舵がきく。そう、
ちょうど船みたいな感じ。
足回りも何だかバタンバタンと安っぽい。
総括すると見た目は随分カッコイイけど中身がっくりってかんじ。
でも最近新型パンターがデビューしたらしいから、そっちもチェックしてみたい。
でも今の結論は「お父さん、息子の選択は間違ってるんじゃないかな〜?」
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