TOYOTA キジャン(新型)

2000年から登場した新型のキジャンです。
これはもうホントに若者の憧れの的、道でのイバリ度も抜群です。
でも車体は旧型と同じくトラックベース。
ひょっとしたらハイラックスと共通の部分が多いのかもしれません。
まず旧型キジャンと違うのはドア。550時代の、軽より安っぽく感じれた旧型キジャンとは大違いの重〜いドア。伊達に新型とは言わせない。
内装に目をやると、おおこりゃスゴイ、まるでマークUだ。
ハンドルも小径でスポーティー、シフトノブも短くなって脱トラックな感じ。
これならバリっ子たちのハートを鷲掴みだね。 と思ってたらバリ人の友人の評判は案外辛口。
曰く、「前より狭くなった」。
なるほど旧型の実用一本槍の車体より、デザイン性が増した分だけ室内は狭くなってる。 特に後席はヘッドクリアランスが足りないように感じるくらいだ。ここらへん生活ベースで考えるバリの皆さんには不評だったらしい。
内装の出来も見た以上に良くない。デザインはマークUっぽくなったけどソフトパットは全然無し。肘のあたる部分もビニールの下に薄いスポンジをひいた安っぽい感じだ。案外バリっ子達は日本人以上にクオリティーにシビアなのかもしれない。
エンジンは旧型と同じSOHC直四ながら1.8リットルに大幅増、もちろんガソリン。
エンジンルームも旧型とは比べ物にならない今っぽい出来だ。

では運転してみましょう。

お〜、こりゃスゴイ。
遮音性が旧型と全然違う。 まるで日本のセダンに乗ってるみたいだ。
車体のシッカリ感も段違い。ぶつかったらクシャっといってしまいそうだった旧型とは隔世の感だな。
エンジン自体も静かになってる、って言うかあんまし回ってないな、こりゃ。 1.8リットルになってどうもハイギアードになってる。 同じギアなら旧型の4000回転が2500回転ぐらいの感じだ。
だから上にはずいぶん余裕が出てきてるので、トップで170キロぐらいは行きそうだ。(旧型では130キロぐらいでしょうか) そのぶん下の方はスカスカでハイギアードになったぶんだけアクセルのつきが悪い。 グッっと踏み込んだ時のダイレクト感は旧型の方が上
ただハンドルの不安定さは旧型の理解不能の扁平タイヤよりは断然マシ。 全体に「高い車に乗ってるな〜」と感じる。

今回は試乗の機会が無かったけど、2000cc6気筒でATの新型もあります
こちらはクラウンマジェスタ系のいかついマスクでさらに高級感アップ。 日本で見ても違和感無い感じ。

総括すると、新型キジャンは「バリでは高級車」の「バリでは」を取っても良い感じ
路面の良くないバリでは日本のラインナップを加えても最高のひとつでしょう。
欲を言えば内装の質感がもう1歩

ちなみに値段は1.8リッターが日本円で200万ぐらい、2.0リッターが230万ぐらい
更にちなみに並行輸入されてるランクル100は1000万ぐらいです。(それでも時々走ってる)