Vol.53 2003/3/13 ロモってどうじゃろ〜 すっかりカメラマン気取りで毎日パシャパシャやってるオレだけど、他の機種に目が行かないわけではない。 いやこれが不思議な話、キャノンのカメラはまったく気にならないんだけど(キャノン派の人が読んだらぶっ殺されそうだけど)中版カメラは何かしら気が行ってしまう。 中版カメラってのはフィルムのサイズからして一般の銀塩カメラより大きくて写りがきれい。しか〜〜し!もちろんそのぶん本体も高けりゃフィルムも高い、その上現像代まで高い、まさに貧乏ショップの当店には何の縁もゆかりもないカメラ。スッパリあきらめよう。 ではライカはどうだろう? 高級コンパクトカメラの代名詞『ライカ』 質実剛健にして繊細なタッチ、そしてライカならではの表現力豊かな写り具合。他のカメラからライカへ移る写真好きは多いが、ライカから他のカメラに移るものはいないと言われるカメラマニアの終着駅ライカ。どうよライカ(店主村岡風に)。 良いんだろう、多分。いや、師匠のライカの写真をみたけど確かに良い。 でもな〜〜〜オレってあまのじゃくなのよ。 「カメラ好きになったら結局ライカでした」ってのがどうもスノッブな気がして好きになれないのよ。 もう今日はペドロマルチネスのビーンボール級の危険極まりないことばっかり書いてるんだけど、漂流貿易マニアにキャノンマニアやライカマニアがいないことを切に祈りながら書く。 そう、スノッブの話。 なんかハーレーに乗るのって型にはまってないか?どことなくイメージとして。 「いろいろ乗ったけど、俺の最後の相棒はこのアメリカの鉄馬ハーレー(FXDL)」ってなんか同意できないのよ。 もちろん『ライカ』然り『ハーレー』然り、メカとしての魅力は認めまくっている。メカの魅力なくして多くのマニアを生み出すことはあり得ないのだからそのことは自明だろう。 手間がかかることも問題はない、むしろ『手間』は『味』と感じるマゾっ気たっぷりのオレだからそのへんの心配はない。 バリに行く前に日本で乗ってたバイク(MHR)はキャブから火を吹き返して服を焦がすわ160キロも出せば振動で車体がバラバラになりそうだわのイタリアのダメ馬だったけど、それもまた味よ。 気になるのはハードよりもソフト。 ライカにしてもそう。 「ニコン?遊びで使うにはいいんじゃないの。」みたいなライカ原理主義的な閉鎖性がヤなのよ。 あ〜〜〜〜っ神様!どうかキャノンマニアさんとライカマニアさん、それからハーレーマニアさんが漂流貿易のお客様にいませんように! さて、話を戻そう。 (有)漂流岡山の優秀なるスタッフ。本水さんに撮影取材の同行をしてもらったとき、F3を貸してあげたらえらく熱心にいじってる。 「あの〜〜〜1枚撮ってもいいです?」 あ、いいよいいよ全然。 1枚といわず2枚3枚、オレの替わりに撮影できるぐらいドンドンやっちゃってください。 「おもしろいですね〜〜。」 でしょ?だから買ったのよ30万(ドシェ〜〜〜!)払って 数日後。 「私もカメラ買ったんですよ〜〜」 お、もとみっちゃん思い切ったね。ひょっとしてF3? 「いえいえとんでもない。もっとずっと安いロシアのカメラ『ロモ』です。」 あ〜ロモか〜〜〜。 独特の写り具合で人気爆発だよね。 「撮ってみますか?」 え!持って来てるの? あ〜〜楽しみ〜〜。是非是非〜〜♪ お〜〜これがロモかぁ。 けっこう重量感あって高級感あるなぁ・・・あれ?ボディーはプラスチックと思ってたんだけど、これってマグネシウムじゃん。 つくりも「ロシア」でイメージするような、パトローネ室を開けたらバネがボヨヨ〜〜ンと飛び出しそうな危うさは一切なし。むしろしっかりした造りって感じ。 被写界深度も選べてなんだか本格派だよ。これで22000円はお買い得! でも問題は写りだよな。 「撮っていいですよ」 あ、ありがと〜〜では遠慮なく。 出来上がったのが右の写真。四隅の暗さがロモしてて良い感じじゃないか。 そう言えば漂流貿易の大切なお客様、シンガポールのO様もロモを使っていらっしゃるはず。全世界的に人気なのね、ロモ。 ロモもいいなぁ〜〜。 でもね、物欲大明神のオレって他に狙ってるグッズがあるの。 それはね・・・・ (つづく)
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