1日で何百人も日本人が訪れているバリ島。それだけ日本人がいれば思わず気持ちも緩んでしまいそう・・・。
ところがこれが大間違い。毎日何人もの日本人が被害にあっています。
大きな被害ではなくても騙されたりしたらせっかくのリゾート気分は台無し。
そうならないために、いくつか犯罪の手口を公開しておきます。
皆様の旅がよい旅でありますように。
 
 
ポーター

ングラライ空港に着いて最初に目にするインドネシア人、それは入国管理官(これはこれで問題があるのですが、最初の訪問ならば大丈夫です)そして次が空港内でのスーツケースの持ち運びを手伝うポーターです。
本来の業務は、出てきたスーツケースが重い場合に持ち運びを手伝ってもらうスタッフです。空港のスタッフなので給料はきちんと出ています。
もともとバリにチップの習慣はなかったのですから何も払う必要はないのですが、現在ホテルなどではチップの習慣が定着してきているので2,000ルピア(25円)程度払うのはよいでしょう。
しかし、バリの物価も為替レートもわからない到着直後を見計らって、日本人を狙っている不良ポーターが数多くいます。
彼らの手口はバッグが出てくると有無を言わさずバックを取って先に歩く、正規の制服を着ているので(正規の職員なので当たり前ですが)日本人は安心してしまう、持ち物検査を通過する、「ありがとう」と言ってバッグを受け取ろうとすると「チップチップ」と言いながら手に持っている1,000円札を見せる、空港で両替をして2,000ルピー程を渡そうとすると強い口調で「ノー!センエンセンエン」と詰め寄られる、怖くなって思わず1,000円払う。
こんな感じです。何人もの日本人が「怖かった」「せっかくの旅の気分が滅入ってしまった」と言っています。
予防策ですが、先ず彼らにバッグを持たせないことです、バッグに触ろうとした時に「ドントタッチ!(Don't touch)」とはっきり意思表示しておけばそれ以上は何も言ってきません。
   
マネーチェンジ

クタである意味名物になってきた「マジック」マネーチェンジです。
手口はいろいろありますが代表的な手口は、
金額を数え終わったところで札を机の上でトントンと揃える、その時に足元に落としている。もちろん落とした分だけ金は足りなくなっている、こんな感じです。
非常に単純なのですが、彼らは毎日こんな事ばかりやっているので上手いです、 日本人の目で見破るのはほとんどムリだと思います。
予防策としてはクタで両替しない、どうしてもする場合はマタハリデパート内のエスカレーター横など安心出来る場所でしかしない事だと思います。レートは悪いですがホテル内のマネーチェンジで替えた方が気分的には楽です。
なお、クタ名物とおもわれていた「マジック」マネーチェンジですが、最近ではヌサドゥア、ウブドでも行なわれているようです

   
ひったくり

クタ・レギャン地区でよく被害があります。
手口は2人乗りのバイクで追い越しざまタンデムシートの男がひったくる、荒っぽいやり方です。
予防策は車道側にバッグをかけない、これでほとんど大丈夫みたいです。
自信のない方はあらかじめバッグをタスキがけにしておけば良いでしょう。
ひったくりが現行犯で取り押さえられた場合、しばしば現地の人に殴り殺されています。彼らもそれだけのリスク覚悟でやっているのですから「取れそうにないかもしれない」と感じたら行動しないようです。

   

ジゴロ

これもバリの新しい文化でしょうか?他所の島から出稼ぎで急増中です。
同意の上ならば犯罪ではないのですが「被害に遭った」と感じている日本人女性も多いようなのでその手口も紹介しておきます。
場所はクタ・レギャンが多いですがヌサドゥアでもいます。
買物中やレストランで食事中など、なにか理由をつけては流暢な日本語で話しかけてきてきます。 「日本のどこに住んでるの?」とか「日本の友達いっぱいいるよ」とかそれはもういろいろ。 男性の僕にはイマイチよくわかりませんが、それはもう甘い言葉や行動で良い気分にさせてくれるそうです。
翌日以降も会う約束をして後はもうなし崩し的にラブラブ。 日本に帰る時にはもうベッタリ、次にいつ来るか熱い約束を交わします。 日本に帰っても「君の事が忘れられない」とかマメに手紙を送ってきてくれます。
はっきりしている事は、彼らはプロです、日本でホストの人にお金を使っているのと同じでしょう。 「一緒に仕事をはじめるために共同で車を買おう」とか「親友が自動車事故を起こしてしまった、警察に多額の賄賂を払わないと一生刑務所に入らないと行けない」とか連絡してきたら間違いナシです。
あとジゴロの問題点は、彼らはほとんど避妊をしないようです。最後に泣いているのは日本人女性の事が多いようですが・・・。

   

盗難

ホテルの室内でよく起こっています。 いくら高級ホテルとは言えここは日本ではなく外国です。ホテルの自分の部屋でも盗難は起こります。
手口は、一般的にはベッドメーキングの時とかに机の上においてあったものを持って帰るもの、最近はホテルスタッフがグルで朝食とかちょっと部屋を離れた隙にスタッフ同士が連絡しあって部屋へ侵入、財布などを盗難、といった大掛かりな手口もあるようです。
マネージャーもその事を把握している場合もあるのですが、バリでは従業員を怒らせるとストライキをされるので日本人に泣き寝入りさせる事が多いようです(「セーフティーボックスに入れてなかったのなら当ホテルに責任はありません」)。
予防策は、どんな短時間でも外出する時は大事な物はセーフティーボックスに入れること、これに尽きます。
セーフティーボックスが信用できない場合はスーツケースに入れて鍵をかけておけば安心なようです。

   
白タクシー

これもバリの文化と言えば文化なのでしょうが、日本人には受け入れられない事が多いようです。
バリで必ずメーターを使うタクシー会社は「ブルーバードタクシー」だけです。他の会社はメーターがついていても「壊れている(もちろん嘘)」とか「渋滞だからダメだ」とか理由をつけてメーターを使ってくれないことが多い。つまり交渉制です。
この場合日本人が交渉して、メーターを使った料金より安くなる事はまずありません。
高いだけならまだしもしつこく交渉していると舌打ちしながら殴るふりをして恫喝したり、「おまえの言った金額ならここまでだ」と言ってバイパスの途中で止まったり大人気ない事、はなはだしいです(2つの例は私の体験談です)。
金額云々よりもそんな事をされたらリゾート気分はぶち壊しではないでしょうか。
予防策は「ブルーバードタクシー」以外には乗らないこと、それだけです。
「ブルーバードタクシー」は水色で、ドアに「ブルーバード」と書いてありますからすぐにわかります。

バリ島コラムINDEX